フィラリア予防薬の
注射タイプを入荷することにしました。
従来の飲み薬,滴下タイプの薬とあわせて、この薬を当院では使っていきます。
フィラリアの注射薬は次のような飼い主様やワンちゃんに適しています。
・飲ませ始めや、投薬期間中、あるいはその年の最後の投薬を
ついつい忘れてしまう。
・
暖かくなって蚊がいるのに、フィラリアの予防薬がまだ処方されていないので不安を感じる。
・フィラリアの投薬期間が終わったのに、まだ気温が
暖かくて不安。
・沖縄や海外など、
冬でも暖かい地域にワンちゃんを連れて行く機会がある。
・・・などです。
ただし、注射する量は体重によります。
大きい体重ほど、投与量が増えます。
薬が効いている期間に体重が減った場合には、予防効果は保障されます。
ただし急激に増えた場合には、せっかく注射しても薬が効かなくなってしまうのです。
そのため、体重の変化が激しいコには、注射ではなくて、月1回の飲み薬、あるいは滴下タイプの薬が適切です。
具体的には、
・
成長期の仔犬
・ダイエットや病気で、
体重が一時的に減ってしまったコ
などです。
フィラリア予防薬の注射タイプの大きなメリットの1つは、冬の時期から投薬をすることができるということです。
一般的に、動物病院は春が最も混み合う時期で、ちょっとした処置、あるいは薬だけでいいはずなのに、
何時間も待たされる・・・なんてことがよく起こります。
急患が運ばれてくれば、なおさら待ち時間は長くなってしまいます。
逆に今のこの冬の時期であれば、動物病院は一年で一番空いている時期なのです。
今のうちにフィラリアの予防薬を投与しておけば、混んでいる春の時期に来院して、そして
飼い主様が待合室にいるだけで、ただ、ただ時間を消費してしまう・・・ということを回避できるわけです。
それは動物病院の待合室で待機するワンちゃんのストレス軽減にもつながります。
長期間フィラリアを予防できるという作用を持つ、フィラリアの注射薬でなければできないことです。
もちろん、私達、動物病院スタッフにも大きなメリットがあります。
春の恐ろしく忙しい時期は、病気でないコの予防処置(狂犬病やフィラリアの検査,フィラリア予防薬の調剤など)に
スタッフの集中力,労働力を大きくとられてしまうわけで、これを冬の時期に分散したいのです。
そうすれば、急患や重病のコの診察,治療に集中力や時間を割り振る余裕が、より多く確保できるようになるのです。
このようなことから、当院でもフィラリア予防薬の注射タイプを導入することになりました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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- 2012/01/20(金) 10:10:14|
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